この記事には「Nothing Phone (2a)」実機を使ってレビューした内容を紹介しています。
どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(X:@yasu_suma)です。
Nothingの日本市場への気合いをバチバチ感じられる「Nothing Phone (2a)」に興味がある場合にはぜひ参考にしてみてください。
※12GB+256GBモデルのサンプル機を販売代理店様よりお借りしています。
「Nothing Phone (2a)」実機レビュー!注目ミドルスペックスマホの実力は?
「Nothing Phone (2a)」は2024年3月に日本発売した5Gスマートフォンです。
Nothingスマホ初のaラインは49,800円~の手頃な価格でスペック充実。日本版はおサイフケータイ(FeliCa)にも対応で話題です。
キャリアモデルとしてのリリースではなく、オープンマーケット向けのSIMフリーモデルのみのリリースです。
まずは、日本版「Nothing Phone (2a)」のスペック等をチェックします。
日本版「Nothing Phone (2a)」のスペック
日本版「Nothing Phone (2a)」の主なスペックは以下のとおりです。
- OS:Android (Nothing OS 2.5)
- ディスプレイ:6.7インチAMOLED(2412×1084)
- SoC:Dimensity 7200 Pro
- RAM:8GB/12GB
- ROM:128GB/256GB
- カメラ:REAR:50MP+50MP FRONT:32MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac/ax
- 指紋センサー:○(画面内)
- USB:Type-C
- バッテリー:5000mAh
- サイズ:76.32(W)x161.74(H)x8.55(D) mm
- 重量:190g
ミドルスペックスマホとしては大きな弱点がないスペック構成になっています。
開封時のワクワクを演出する開封体験あり
開封体験がけっこう印象的で、ピリピリと開封する仕組みです。好みは分かれそうですが、開封時から他のスマホと違うことを感じます。
開封時のワクワクを演出するかを重要視していることが分かります。
「Nothing Phone (2a)」の付属品!保護フィルムは貼付け済み!
日本版「Nothing Phone (2a)」の主な本体付属品は上のの写真の通りです。とてもシンプルな付属品の構成です。
なお、ACアダプターや保護ケースは付属していません。必要な場合にはあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
方で、USBケーブルはNothingロゴありのこだわりデザインで魅力的です。
また、保護フィルムはディスプレイに貼り付け済みです。
鮮やかでキレイな6.7インチAMOLEDディスプレイを搭載
「Nothing Phone (2a)」は、120Hz対応の6.7インチAMOLEDディスプレイ(2412×1084)を搭載。
コストの掛かる4辺狭額縁デザインになっていることが非常に目を引きます。動画などをコンテンツを高い没入感で楽しめることが魅力的です。
AMOLEDらしいキレイな発色で、タッチレスポンスには問題ありません。
6.7インチの大画面は魅力ですが、ボディ幅は76.32mmとけっこうあります。片手でも使いやすいスマホが好みの場合にはサイズ感に注意です。
ディスプレイの最高輝度は1300nitと不満を感じない明るさ
ディスプレイの最高輝度は公称1300nit。屋外でも直射日光下でなければストレスなく使える明るさです。
ミドルレンジではディスプレイの明るさに差が出る場合があるので、大切なチェックポイントになります。
WidevineセキュリティレベルはL1に対応。実際にAmazonプライム・ビデオではHD画質再生が可能です。
ステレオスピーカーを搭載!イヤホンジャックは無し!
「Nothing Phone (2a)」はステレオスピーカーを搭載。受話口側の片方のスピーカーはやや音が小さめでこもっている印象はあります。
一方で、全体的には音量がしっかり出ることは良いポイントです。音自体はミドルスペックスマホのステレオスピーカーとしては平均的なレベルと感じています。
なお、3.5mmイヤホンジャックは非搭載です。お気に入りの有線イヤホンを使いたい場合には注意です。
最大120Hzのリフレッシュレート対応で滑らかな画面表示
「Nothing Phone (2a)」のディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートに対応。滑らかな画面表示が楽しめます。
なお、リフレッシュレートのデフォルト設定は「ダイナミック」。コンテンツに応じてリフレッシュレートを動的に切り替わって滑らかな表示とバッテリー持ちを両立しています。
「ダイナミック」では、使用頻度が高い場合が多そうなChromeやYouTubeでは90Hzで表示。一方で、システムの操作では120Hz表示です。
「高」に設定を変えるとChromeやYouTubeでも120Hz表示になります。
「ダイナミック」設定であってもそれなりに滑らかな画面表示が楽しめます。リフレッシュレートの切り替わり状況はなかなか良いと感じています。
バッテリー持ちを重視する場合には「標準」に設定すると最大60Hzのリフレッシュレート表示に切り替わります。
ディスプレイ内指紋認証センサーを搭載!顔認証も併用可能!
「Nothing Phone (2a)」の指紋認証センサーは画面内に搭載。
実際にディスプレイ内指紋認証センサーを使ってみると、その使い勝手は良好。指を軽くタッチするだけで認証でき、ロック解除はスムーズです。
一方で、センサー位置がやや低めになっていることが気になる場合はありそうです。
もちろん、顔認証も併用可能で、顔認証によるロック解除はかなり速いです。
「Dimensity 7200 Pro」搭載でパフォーマンス良好
「Nothing Phone (2a)」のSoCは4nm製造プロセスSoC「Dimensity 7200 Pro」を採用。NothingとMediaTekによる共同開発のカスタムです。
AnTuTu V10ベンチマークスコアはおよそ69万
実機計測のAnTuTu V10ベンチマークスコアはおよそ69万。ウェブ閲覧や動画視聴であればかなり軽快に動作するパフォーマンスを備えています。
3Dゲームをライトに遊ぶレベルであれば対応できます。ただし、原神などのヘビー級ゲームを遊びたい場合にはおすすめできません。
一方で、ガチでプレイしたい場合には物足りないでしょうし、ハイエンドスマホを選びましょう。
国内ミドルレンジとしては十分に満足のパフォーマンス
国内の競合ミドルレンジでは「Xiaomi 13T」や「Google Pixel 7a」のベンチマークスコアの方がやや上です。ただ、実際に普段遣いしているみるとそれほど差を感じません。
「Nothing Phone (2a)」はミドルレンジとしては満足できる可能性が高いパフォーマンスを備えています。
また、ベンチマークの結果からも分かるように発熱はかなり抑えられています。3Dレーシングゲームを遊んでも大きな発熱を感じることはありません。
他のミドルスペックスマホと比較しても発熱の少ないことがとても印象的です。
microSD非対応でストレージ容量選びは慎重に!256GBストレージモデル有り!
「Nothing Phone (2a)」のRAM容量は8GB/12GB、内部ストレージ容量は128GB/256GB。カードスロットにmicroSDカードを挿すことはできません。
初回起動時の空き容量は以下のとおりです。
256GBストレージモデルの場合は、空き容量がおよそ239GBです。128GBストレージモデルとどちらを選ぶかの検討する場合の参考にしてみてください。
なお、2024年4月時点で12+256GBモデルはNothing Japan公式のみで販売されています。
AndroidベースのNothing OSを搭載!アップデート保証あり!
「Nothing Phone (2a)」のOSはAndroid 14ベースの「Nothing OS 2.5」を搭載。
ソフトウェアのサポート期間として、3年間のAndroidアップデートと4年間のセキュリティパッチアップデートが公約されています。
ソフトウェアのサポート期間が長めに公約されていることが安心できる要素になります。
初期設定でNothingのホームとAndroidホームから選択可能であることがとてもユニークです。Nothingらしさ満載のものかピュアAndroidに近いものを選べます。
プリインストールアプリの構成が非常にシンプルであることはかなり好印象です。
ユーザーによって、シンプルに使えたり細かくカスタマイズして使ったりできることが魅力です。
OIS対応の1/1.56インチセンサー採用カメラを搭載
「Nothing Phone (2a)」の背面には5000万画素(標準 1/1.56″ F1.88 OIS)+5000万画素(114°広角 1/2.76″ F2.2)のデュアルカメラを搭載。
メインカメラは1/1.56インチのイメージセンサーを採用し、OISに対応。また、競合機と比較して広角カメラが高画素であることは注目しておきたいポイントです。
IIJmioの「Nothing Phone (2a)」のスペック情報によると、標準カメラのイメージセンサーはSamsung GN9とのこと。また、広角カメラはSamsung JN1センサーです。
>>IIJmio
実際の撮影サンプルを用意したのでご覧ください。UQ mobile版「Xiaomi 13T」でも比較のために撮影しています。
標準カメラの撮影サンプル
「Nothing Phone (2a)」の標準カメラでの撮影サンプルが以下のとおりです。
「Nothing Phone (2a)」の標準カメラで撮影すると、Dimensity搭載機らしい映えを感じる仕上がりになります。
全体的に濃いめの色味でシャープネス強めに撮れて、Xiaomi 13Tと比べると見た目にやや近い印象があります。
一方で、明るい場面ではやや白っぽさが気になることがあります。
暗所撮影はミドルレンジとしては十分なレベル。暗所撮影も問題なく対応できることが魅力です。
なお、暗所撮影では夜景モードに自動的に切り替わる仕様です。手動で変更する必要がないのはやはり便利です。
やや気になったのはカメラモードの手動切り替えがやや遅いこと。アップデート改善に期待したいところです。
標準カメラでの撮影では、一般的なミドルレンジとしては十分に強力なレベルです。
広角カメラの撮影サンプル
「Nothing Phone (2a)」の広角カメラでの撮影サンプルが以下のとおりです。
広角カメラで撮影したものも標準カメラと同じような傾向です。カメラを切り替えても同じような雰囲気で撮影できることは良いです。
暗所撮影になると、「Nothing Phone (2a)」がかなりベターです。広角での暗所撮影にも対応できることは魅力になります。
また、一般的な望遠カメラは非搭載。一部のスマホに見られるような高解像度ズーム機能には対応していません。
ミドルレンジでは高解像度ズーム機能の有無に差が出てくるので、重視する場合にはあらかじめチェックしておきましょう。
なお、発売当初はシャッター音がかなり大きめでしたが、発売後のアップデートでそこそこ改善されています。
\販売情報をチェック/
大容量5000mAhバッテリー&45W急速充電
「Nothing Phone (2a)」は大容量5,000mAhバッテリー搭載で公称で最大2日間の使用が可能。実際に1日使っても余裕でバッテリーは持ちます。
競合のAQUOS senseシリーズのような驚異的なレベルではありませんが、「Nothing Phone (2a)」のバッテリー持ちに不満はありません。
ワイヤスレ充電には非対応!
急速充電は最大45Wの有線充電に対応しています。ワイヤレス充電は非対応であることが通常モデルとの差異です。
また、ACアダプターが同梱されていません。筆者が試した範囲ではPPS対応の市販PD急速充電器でより高出力になる状況でした。
日本版「Nothing Phone (2a)」はおサイフケータイに対応!
日本版「Nothing Phone (2a)」はおサイフケータイ(FeliCa)に対応。サンプル機の本体にはロゴはなく、上の写真ようにシールが貼られていました。
Nothingスマホもついにおサイフケータイに対応して、より選びやすくなったことは間違いありません。
一方で、防水・防塵性能はIP54レベルです。ちょっとした水濡れであれば問題ありません。
Glyphインターフェイスが目を引く背面デザイン
「Nothing Phone (2a)」はNothingスマホでお馴染みのGlyphインターフェイスデザインを採用。
カメラ周辺のLEDが光って、画面を見なくても着信や通知などの情報を受け取ることができます。また、タイマーなどの情報を視覚的に確認することも可能です。
Glyphインターフェイス設定でカスタマイズが可能!
Glyphインターフェイスの設定では、例えば連絡先に応じて着信音をカスタムで設定可能。
特定の連絡先からの着信であるかを背面を見るだけで認識することができます。
特徴的なデザインが魅力!カメラレイアウトは好みが分かれそうな印象!
「Nothing Phone (2a)」では中央のカメラ配置がなったことが従来のNothingスマホからの変更ポイント。個人的な率直な印象としては、従来モデルの配置の方が好みです。
左右対称性デザインと思わせながら、実はそうではないことが面白さになっている印象です。なお、ニューヨークの地下鉄路線図から着想を得たデザインとのことです。
秒で分かるレベルで特徴的なデザインはハマるとかなり魅力になるでしょう。
カメラのバンプのデザインはバックカバーから滑らさを重視しています。細かいポイントですが強いこだわりを感じることができます。
電源ボタンと音量ボタンが左右側面に分かれているボタン配置になっています。使っているスマホと異なる場合があるでしょう。
日本版のボディカラーはブラック、ミルクの2色展開。
ブラックは指紋の跡が目立つ口コミがありますが、ミルクの場合は指紋の跡が気になることなく使えます。
新色の「Nothing Phone (2a) Special Edition」がリリース【追記】
Nothingは、赤・黄・青の3色を散りばめた新カラー「Bauhaus」の「Nothing Phone (2a) Special Edition」のリリースします。
基本スペックと販売価格は通常モデルと同等で、12+256GBモデルのみのラインナップになります。
日本版「Nothing Phone (2a)」の価格!安く買う方法は?
日本版「Nothing Phone (2a)」の価格は以下の通りです。
- 8GB+128GBモデル 49,800円
- 12GB+256GBモデル 55,800円
両モデルの価格差が6000円の場合には、安心の12+256GBモデルのチョイスがおすすめです。
「Nothing Phone (2a)」を安く手に入れたい場合にはMVNOのセールをチェックしてみましょう。
\Nothing Phone (2a)が特価/
日本版「Nothing Phone (2a)」の対応バンド!eSIMには非対応!
日本版「Nothing Phone (2a)」の対応バンドは以下のとおりです。
5G : n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78
4G : 1, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G : 1, 4, 5, 6, 8, 19
2G : 850/900/1800/1900
日本版「Nothing Phone (2a)」の対応バンド構成は充実しています。
ただし、ドコモ5Gの重要バンドの1つであるn79には非対応。ドコモ5Gをバリバリと使いたい場合にはチェックしておきたいポイントです。
nanoSIM+nanoSIMのデュアルSIM対応!
「Nothing Phone (2a)」はnanoSIM+nanoSIMのデュアルSIMに対応。2枚のSIMカードを同時に挿して利用可能です。
なお、eSIMには非対応です。eSIMを使っている場合には物理SIMに変更する必要があります。
一方で、物理SIMの方が管理しやすく、nanoSIM+eSIMのデュアルSIM対応よりも良いと感じる場合はあるでしょう。
まとめ:「Nothing Phone (2a)」実機レビュー!注目ミドルスペックスマホの実力は?
以上、「Nothing Phone (2a)」実機を使ってレビューした内容について紹介しておきました。
特徴的なデザインに目が行きますが、実際に使ってみると非常にバランスの良さを感じます。まさにミドルレンジの優等生といった印象です。
発売時点で円安となっているなかで、このレベルのスマートフォンのSIMフリー版がおよそ5万円で手に入ることは間違いなく魅力的な選択肢になります。
「Nothing Phone (2a)」を使ってみて良かった点
「Nothing Phone (2a)」を実際に使ってみて良かった点は以下の通り。
「Nothing Phone (2a)」を使ってみるとミドルレンジ優等生と感じるパッケージです。Nothingスマホ初のおサイフケータイ対応も安心要素になるでしょう。
手頃な価格設定で、MVNOではセールで割引も入っています。
「Nothing Phone (2a)」を使ってみてイマイチだった点
「Nothing Phone (2a)」を実際に使ってみてイマイチだった点は以下の通り。
ボディが幅76.32mmとそこそこ大柄な部類に入ります。売れ筋価格帯のミドルレンジであれば6.5インチサイズが個人的には好みです。
イマイチと感じる点は非常に少なく、とても良い仕上がりだと感じています。
「Google Pixel 8a」と迷う魅力をもつスマホ
Googleは、2024年5月に「Google Pixel 8a」を日本で発売しています。
大ヒットの前モデルから確実にブラッシュアップしていますが、SIMフリー版の価格は7万円強です。
価格差を考えると、「Nothing Phone (2a)」は「Google Pixel 8a」といい勝負の仕上がりだと感じています。
一方で、他のスマホには無いような特徴的なデザインコンセプトに魅力を感じる場合には、「Nothing Phone (2a)」はかなり刺さるミドルレンジになるでしょう。
差別化が難しいミドルレンジスマホの中では存在感が光っていることは間違いありません。
実機を触ると、Nothingの日本市場への気合いを体感できます。興味があればぜひチェックしてみてください。
>>Nothing Phone (2a) | Nothing Japan
「Nothing Phone (2a) Plus」が海外発表【追記】
Nothingは、2024年7月に「Nothing Phone (2a) Plus」を海外で発表。
「Nothing Phone (2a) 」ベースにSoCなどの一部スペックが強化されています。
詳しくは「注目ミドルきた!「Nothing Phone (2a) Plus」はDimensity 7350 Pro搭載スマホ【日本発売期待】」をご覧ください。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
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