この記事にはGoogleのスマートフォン「Google Pixel 8」実機をレビューした状況を紹介しています。
どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(X:@yasu_suma)です。
「Google Pixel 8」を購入したので、実際に使ってみて良かったところとイマイチだったところをまとめておきます。
「Google Pixel 8」実機レビュー!Tensor G3搭載スマホ!
今回は「Google Pixel 8」のオープンマーケット向けのSIMフリーモデルを購入。他にも、NTTドコモ/au/SoftBankのキャリアからもリリースされています。
>>Google Pixel 8 | Google Store
「Google Pixel 8」は上位モデル「Google Pixel 8 Pro」も含めて2023年10月に発表。2024年5月には同じSoC搭載の廉価モデル「Google Pixel 8a」も発表されています。
「Google Pixel 8」はシリーズでスタンダードな位置付けのモデルです。
「Google Pixel 8」のスペック
まずは、「Google Pixel 8」の主なスペックは以下の通り。
- OS:Android
- ディスプレイ:6.2インチ(2400×1080)
- SoC:Tensor G3
- RAM:8GB
- ROM:128GB/256GB
- カメラ:REAR:50MP+12MP FRONT:10.5MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac/ax
- 指紋センサー:○(画面内)
- USB:Type-C
- バッテリー:4575mAh
- サイズ:70.8(W)x150.5(H)x8.9(D) mm
- 重量:187g
筆者は「Google Pixel 8」の8+128GBモデルをチョイスしています。では、さっそく実機を見ていきましょう。
120Hz対応の6.2インチ有機ELディスプレイ
「Google Pixel 8」は、120Hz駆動対応の6.2インチ有機ELディスプレイ(2400×1080)を搭載。
フルHD+解像度ですが、画素密度428PPIで精細感はまったく問題無し。フルHD+を上回るスマホも増えていますが、省電力性も考えると逆に良いと感じています。
ピーク輝度は2000nitと十分なレベルで、明るい場所であっても視認性は良好です。真夏の直射日光下でなければ快適に使える明るさと感じています。
最大120Hzのリフレッシュレート対応で滑らかな画面表示が楽しめます。ただし、スムーズディスプレイを手動で有効化しなければ60Hz駆動になるので注意が必要です。
ハイスペックスマートフォンであれば、最大120Hz駆動がデフォルトであってほしかったと感じています。
6.2インチサイズで70.8mmのボディ幅
最近ではコンパクトな部類の6.2インチサイズで、70.8mmのボディ幅となっていて片手でも操作しやすくて良いと感じています。
常時点灯表示にも対応し、素早く時間を確認できて便利です。なお、シンプルな表示で細かなカスタマイズはできません。
上位グレードの強化ガラス「Gorilla Glass Victus」でディスプレイが覆われいて、耐久性が高められています。廉価なaシリーズとは使用ガラスのグレードに差があります。
空間オーディオ対応のステレオスピーカー
音響面では、空間オーディオにも対応するステレオスピーカーを搭載。上部スピーカーは受話口から音が出ているのでやや音は小さめです。
音量はそれなりに出ますが、ややこもって聞こえることが気になります。ライトに楽しむ場合には気になりませんが、スピーカー音質にこだわる場合には注意です。
ディスプレイ指紋認証センサーの使い勝手は良好
生体認証は指紋認証と顔認証対応でもちろん併用可能。指紋認証センサーは画面内に搭載しています。
「Google Pixel 8」の画面内指紋認証センサーを実際に使ってみると、その使い勝手は良好です。
Pixel 7シリーズの画面内指紋認証センサーが使い勝手イマイチで残念と感じていましたが、かなり改善されている印象をうけます。
ただ、現状の他のミドルハイ以上のスマホの画面内指紋認証は基本的に使い勝手が良くなっています。よって、他スマホと比較で大きな特徴とは言えないでしょう。
指紋認証と併用できる顔認証はロック解除もスムーズで、こちらも不満がありません。
「Google Tensor G3」搭載でライトな用途を快適に使えるパフォーマンス
「Google Pixel 8」のSoCは「Google Tensor G3」を採用。Googleの独自SoCの最新版です。
AnTuTu V10ベンチマークスコアを3回連続で計測した結果が以下の通り。
実測で100万オーバーのAnTuTu V10ベンチマークスコアとなっているので、ライトな用途では非常に快適に利用可能です。
一方で、負荷が掛かったときの発熱がけっこう有り、ベンチマークのGPUスコアはSnapdragon 8 Gen3搭載機には大きく及びません。重量級3Dゲームプレイを重視する場合にはおすすめできません。
ウェブ閲覧や動画視聴などのライトな用途中心であればけっこう満足できるパフォーマンスは備えているでしょう。
microSDカード非対応でストレージ容量選びは慎重に!
「Google Pixel 8」のRAM容量は8GB(LPDDR5X)、内部ストレージ容量は128GB/256GB(UFS3.1)。
microSDカードを挿せないこともあり、128GBストレージでは不安と感じる場合はあるでしょう。
なお、初回起動直後のストレージの使用状況は以下のとおりでした。空き容量はおよそ115GBです。
ミドル~ミドルハイでも256GBストレージが多くなっているので、チェックしておきたいポイントです。
UFS3.1ストレージで、最新規格UFS4.0の速度には及びませんが、想定される用途を考えると問題はないでしょう。
OIS対応の1/1.31インチセンサー採用カメラ
「Google Pixel 8」の背面には5000万画素(標準 1/1.31″ F1.68 OIS)+1200万画素(125.8°広角 F2.2)のデュアルカメラを搭載。
OIS対応で1/1.31インチセンサー採用の標準カメラが大きな特徴です。広角カメラでもどのぐらい撮れるかは気になります。
実際のオート撮影でのサンプル写真をご覧ください。比較のために高コスパ話題の「Nothing Phone (2a)」でも撮影しました。
Google Pixel 8→Nothing Phone (2a)の順で複数の写真を用意しました。
「Google Pixel 8」の標準カメラの撮影サンプル
日中にオート撮影してみると、シャープで濃い色みが映える写真が撮れます。好みは分かれそうですが、映えが強すぎる印象もなく、個人的には撮影を楽しめる要素になっています。
光量の多い場面でも白飛びが少なめで、画像処理のうまさが印象的。Google Pixel 8の方が見た目に近い色みと感じています。
気になったものを素早くオート撮影したい場合には魅力になるでしょう。
もちろん、暗所でも安心して撮影できます。Pixelスマホの際立った暗所撮影性能が目を引いた時期もありましたが、他のスマホの進化もあって、現在では際立つ特徴とは感じなくなっています。
光学望遠カメラは非搭載ですが、標準カメラが最大8倍の超解像ズームに対応。それなりに離れた被写体を撮影したい場合は便利で、ワンタップで2倍に切り替えて撮影できます。
なお、「Google Pixel 8 Pro」は光学5倍ズーム撮影対応の光学望遠カメラを搭載しています。
「Google Pixel 8」の広角カメラの撮影サンプル
広角カメラでも、標準カメラと近い雰囲気で撮影できることが良いです。シャープで濃いめの色みで露出もいい感じです。
暗所撮影でもそれなりにキレイに撮れます。OISには対応していないので、特に暗所撮影では手ブレには注意です。
他にも、Google AIを体験できる消しゴムマジック機能にもちろん対応。実用性は不明ですが、スマホを楽しめる機能にはなっています。
動画撮影は最高4K 60fpsに対応。ミドルレンジでは4K 30fpsの場合も多いので、60fps撮影対応はうれしいポイントです。
27W有線/18Wワイヤレスの急速充電に対応!
「Google Pixel 8」のバッテリー容量は4575mAh。急速充電は27W有線/18Wワイヤレスに対応。
ワイヤレス充電にも対応していることが特徴ですが、ACアダプターや無線充電スタンドは付属していません。
筆者手持ちのPPS対応のPD急速充電器を使えば、最大出力に近い有線充電できているので不満がありません。
なお、付属品を並べたものが以下のとおりです。
USBケーブルは同梱で、機種変更時にデータ移行に使う「クイックスイッチアダプター」などが付いています。
なお、ACアダプターや保護ケースは付属していません。保護フィルムも貼り付け無しです。
シンプルな付属品構成であるので、購入時に必要なものが無いかをチェックしておきましょう。
一目でPixelスマホと分かるデザイン
「Google Pixel 8」のボディカラーはHazel、Mint、Obsidian、Roseの4色展開。カラバリ充実で好みのものを選びやすいです。
Mintカラーを選んでいますが、さわやかな色みでお気に入りです。
ぱっと見てPixelスマホと分かるようなデザインです。背面は「Gorilla Glass Victus」に覆われてデザインされていて、アルミ製フレームはマットな仕上げ。
際立つデザインの特徴は感じませんが、チープさなく選びやすいデザインである印象です。
ただし、カメラバー部分が激しく出っ張っているので、基本的にはケースを付けて使うことになるでしょう。
ボディ重量は公称187gでそこまで重くはないですが、6.2インチのサイズもあって実際に持つとずっしりの印象はあります。
IP68レベルの防水・防塵に対応。ちょっとした水濡れであれば問題なく利用可能。なお、Pixel 8aはIP67防水・防塵対応とわずかに違いがあります。
もちろん、おサイフケータイ(FeliCa)に対応しています。
Android OSを7年間アップデート保証
「Google Pixel 8」はピュアなAndroid OS搭載であるので、使い勝手はまさに普通。
クセなく使えて迷うこと場面は少ないですが、特徴的と感じるようなこともありません。余計なプリインストールアプリが入っていないことは良いです。
「Google Pixel 8」ではOSとセキュリティのアップデートが7年間提供されると公言されています。長期アップデート提供の安心感はあるでしょう。
Googleスマホであるので最新アップデートがいち早く提供されることは魅力です。
「Google Pixel 8」の価格
「Google Pixel 8」のSIMフリーモデルの価格は以下の通りです。
- 8GB+128GBモデル 112,900円
- 8GB+256GBモデル 122,900円
円安の状況があっても、Pixelのスタンダードモデルが10万円超えてきたことには割高感があるでしょう。
同じSoC搭載のGoogle Pixel 8aの8+128GBモデルが72,600円で、価格差はおよそ3万円。
「Google Pixel 8」を使ってみたい場合には、Googleストアやキャリアのキャンペーンを駆使することがおすすめです。
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「Google Pixel 8」の対応バンド!nanoSIM+eSIMのデュアルSIM対応!
「Google Pixel 8」のSIMフリーモデルの対応バンドは以下のとおりです。
GSM / EDGE: 850/900/1,800/1,900 MHz
UMTS / HSPA+ / HSDPA: B1/2/4/5/6/8/19
LTE: 対応バンド B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/30/32/38/39/40/41/42/46/48/66/71
5G: 対応バンド n1/2/3/5/7/8/12/20/25/28/30/38/40/41/66/71/75/76/77/78/79
バンド構成はかなり充実で、大手キャリア回線の重要バンドをカバー。ドコモ5Gのn79にも対応です。
nanoSIM+eSIMのデュアルSIMに対応しています。2枚の物理SIMを同時に挿すことはできません。
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まとめ:「Google Pixel 8」実機レビュー!Tensor G3搭載スマホ!
以上、Googleのスマートフォン「Google Pixel 8」実機をレビューした状況について紹介しておきました。
「Google Pixel 8」を実際に使ってみると、普段遣い用のスマートフォンとしては不満ない仕上がりと感じています。
ただし、10万円オーバーの価格を考えるとプレミア感には物足りなさはあります。
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キャンペーン等の状況に注目!
SIMフリーモデルのオトクなキャンペーンやキャリアモデルのオトクな施策があるときに検討すると良いでしょう。
廉価モデル「Google Pixel 8a」と比較して、施策内容が同等であれば選ぶ価値は十分にアリでしょう。
本稿執筆時点(2024年5月)時点で積極的に選びやすいとは思いませんが、状況次第でアリな選択肢になることは知っておいても良いでしょう。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
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