この記事にはシャープの5Gスマートフォン「AQUOS sense9」実機をレビューした内容を紹介しています。
どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(X:@yasu_suma)です。
「AQUOS sense9」を実際に使ってみて良かったところ、イマイチだったところを正直にまとめています。
「AQUOS sense9」実機レビュー!堅実な仕上がりのミドルスペックスマホ!
「AQUOS sense9」は、2024年11月発売の5Gスマートフォンです。人気シリーズの最新モデルはキャリアなどの幅広い販路で取り扱いされています。
筆者はオープンマーケット向けのSIMフリーモデルを購入。発売時点のSIMフリーモデル実売価格は6万円台~といったところです。
「AQUOS sense9」の特徴とともに使ってみた印象をまとめていきます。
AQUOS senseシリーズ初のPro IGZO OLEDディスプレイに満足!
「AQUOS sense9」は、約6.1インチのPro IGZO OLEDディスプレイ(2340×1080)を搭載。
最大120Hzのハイリフレッシュレート対応で、さらに黒画面挿入で最大240Hz駆動になります。
実際に操作してみると滑らかな表示がとても印象的です。カクつきを感じることなくコンテンツを楽しめます。
なお、アプリごとになめらかハイスピード表示のON/OFFを好みに応じて設定できます。
デフォルトで多くのGoogle系のアプリでもしっかりとなめらかな表示できていました。
AQUOS senseシリーズ初のPro IGZO OLEDディスプレイを採用し、発色はとても良いです。
狭額縁デザインをウリとするスマホと比べるとやや太さはあります。スリムなベゼルのミドルスペックスマホが増えているので気になりそうな場合はチェックしておきましょう。
公称ピーク輝度は2000nitでそれなりに高めで、明るい場所で使用しても視認性は良好です。
約6.1インチでフルHD+解像度であるので、表示の精細感に不満はありません。もちろん、タッチ操作の応答性やスクロールの追従性は問題なしです。
なお、ディスプレイには保護フィルムが貼られていないので、必要な場合には準備しておきましょう。
待望のステレオスピーカー搭載!音はイマイチで残念!
「AQUOS sense9」では待望のステレオスピーカーを搭載していきました。
2つのスピーカーから音が鳴るようになったのはうれしいアップグレードですが、肝心の音がイマイチです。
特に音がこもっていることがとても残念です。例えば、音楽を聴くとボーカル音がこもってしまうので楽しむことができません。
期待のステレオスピーカー搭載でしたが、実際に使ってみるとけっこう残念でした。
側面指紋認証センサーを搭載!使い勝手は良好!
「AQUOS sense9」の指紋認証センサーはボディ右側面に搭載しています。
指紋認証センサーの使い勝手は良好で、センサーに軽くタッチするだけで認証されて、ディスプレイ点灯もスムーズです。
一部のミドルスペックスマホで見られるような、使い勝手イマイチなディスプレイ内認証センサーと比べるとかなり良いです。
また、指紋認証センサーを使ったPayトリガー機能を搭載しています。ロック解除後にセンサーに指を当てたままにしておくとアプリが起動できるように設定できます。
バーコード決済だけでなくChromeやYouTubeも設定できるので、頻繁に使うアプリを設定しておくと便利です。
軽量ボディで扱いやすい
「AQUOS sense9」のボディ幅は約73mm。人によっては片手持ちでの操作がギリ可能なサイズでしょう。
公称ボディ重量は166gで、大容量バッテリー搭載で非常に軽いことが魅力です。
MIL規格準拠の耐久性を備えていながら、この軽量なボディは良いですね。
「miyake design」監修のデザインが好印象
今回の「AQUOS sense9」では、新たに「miyake design」監修のデザインに変更されています。
シンプルながらも目を引くデザインになっています。従来モデルよりもデザインが良くなったと感じる場合は多いでしょう。
Blue、Greige、Coral、Green、White、Blackの6色展開のカラバリ充実ぶりも魅力です。ただし、販路によって取り扱いカラーが異なることは注意です。
「Snapdragon 7s Gen2」搭載でミドルレンジ級のパフォーマンス!
「AQUOS sense9」のSoCは「Snapdragon 7s Gen2」を採用。
「Redmi Note 13 Pro 5G」や「arrows We2 Plus」などにも採用されているSoCでお馴染みです。
「AQUOS sense9」の実測AnTuTuベンチマークスコアは60万弱。動画視聴やウェブ閲覧のライトユースには不満を感じない動作です。
ヘビーな用途を楽しみたい場合にはパフォーマンス上位のものを選ぶべきですが、ライトにスマホを使いたい場合には十分なパフォーマンスでしょう。
256GBストレージモデルもあり!
「AQUOS sense9」のRAM容量は6GB/8GB(LPDDR4X)、内部ストレージ容量は128GB/256GB(UFS2.2)。
筆者は6GB+128GBモデルを購入
初回起動直後の128GBストレージモデルのストレージ残量はおよそ104GBでした。
インストールしたいアプリの数などを想定してストレージ容量を選びましょう。
内部ストレージ大きめが良い場合には256GBモデルがおすすめです。なお、microSDカードは利用可能です。
内部ストレージの速度は可も不可もないレベルです。極端にストレージ速度が遅いと感じることはありません。
「AQUOS sense9」のパフォーマンスは特別なものはありませんが、ライトユーザー向けとしては十分なレベルと感じています。
OSやセキュリティアップデート予定が公表で安心!
「AQUOS sense9」のOSは「Android 14」を搭載しています。
AQUOS トリックなどの独自機能も追加されていますが、カスタマイズ色はそこまで強くはありません。
他のAndroidスマートフォンからの機種変更であればスムーズに使い始めることができる場合が多いでしょう。
また、「AQUOS sense9」ではアップデート保証期間が公表されています。
アップデート予定内容としては、OSバージョンアップは発売日から最大3回、セキュリティアップデートは発売日から5年です。
あくまでも発売時点の予定ですが、はっきりと公表されていることは安心できる要素になります。
過度な期待をしていなければ満足できるカメラ!
「AQUOS sense9」の背面には5030万画素(23mm標準 F1.9 1/1.55″ OIS)+5030万画素(13mm広角 F2.2 1/2.5″)のデュアルカメラを搭載。
標準カメラは前モデルと大きな変更は無く、広角カメラがアップグレードされています。
なお、AQUOS Rシリーズのようなライカ監修カメラではありません。
今回は「AQUOS sense9」とともに比較用として「Google Pixel 8」でも同じように撮影しておきました。撮影の設定等はデフォルトのままです。
「AQUOS sense9」の標準カメラの撮影サンプル
まずは「AQUOS sense9」の標準カメラの撮影サンプルです。
「AQUOS sense9」の標準カメラはけっこうキレイに撮影できます。
「Google Pixel 8」と比べると、赤みが強めで白飛びがやや目立つことがありますが、スタンダードなミドルレンジとしては満足できるレベルです。
OIS対応で1/1.55インチセンサーを採用しているので、暗所撮影の場合でもあっても対応できるレベルです。
ライトに写真を撮影したいニーズにはしっかりと応えてくれるでしょう。
「AQUOS sense9」の広角カメラの撮影サンプル
「AQUOS sense9」の広角カメラの撮影サンプルは以下のとおりです。
広角カメラは、前モデルと比較すると8MPから50.3MPにアップグレードされています。
実際の撮影写真は12.6MPがデフォルトですが、明るい場所であればそれなりに撮れます。
一方で、暗所撮影はなかなか厳しいです。「Google Pixel 8」は12MP広角カメラですが、明らかにキレイに撮れるあたりがさすがPixelスマホです。
「AQUOS sense9」の広角カメラは確かにアップグレードされていますが、他のミドルスペックスマホと比べて大きな特徴になるまでには至っていないです。
「AQUOS sense9」のカメラアプリではカメラ倍率の切り替えが異様なほどに遅くてストレスを感じています。
撮影直後に切り替えようとしても反応せずに、少し待ってから操作する必要があります。
他のミドルスペックスマホと比べても明らかに操作性が劣るので、アップデートで強く改善してほしいと感じているポイントです。
光学望遠カメラ非搭載であってもデジタルズーム撮影に違いが出る!
「AQUOS sense9」は光学望遠カメラを非搭載です。離れている被写体を大きく撮りたい場合にはデジタルズームを使います。
最大となる8倍のデジタルズーム利用時の撮影サンプルは以下のとおりです。
一部のミドルレンジが対応する超解像度ズーム(ハイブリッドズーム)サポートを公言されておらず、対応する「Google Pixel 8」との違いははっきり分かります。
ちなみに、通常価格帯で競合する「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラのロスレスズームに対応しています。
離れた被写体を撮影したい場合にはチェックしておきたいポイントです。
驚異的なバッテリー持ちが魅力大!
「AQUOS sense9」のバッテリー容量は5000mAhで、バッテリー持ちはかなり良いです。さすがバッテリー持ちに定評あるAQUOS senseです。
ライトに使っている場合には2、3日間は無充電で使えることが魅力的なポイントになるでしょう。
もともと使っていたスマホのバッテリー持ちに不満があったなら、「AQUOS sense9」のバッテリー持ちの良さに驚く場合は多いでしょう。
「AQUOS sense9」はUSB Power delivery Revision(USB PD)3.0の急速充電規格に対応しています。
ただし、ACアダプターやUSBケーブルは非同梱で、PD急速充電器を用意しておきましょう。
安価で選択肢の多い20WクラスのPD充電器がおすすめです。詳しくは以下の別記事をご覧ください。
おサイフケータイ(FeliCa)、IP68レベルの防水防塵に対応し、MIL-STD-810G準拠の耐衝撃性を備えています。
「AQUOS sense9」の価格・発売日
キャリア版「AQUOS sense9」の6+128GBモデルの価格(2024年12月時点)は以下の通りです。
- ドコモ SH-E53E 67,100円
- au/UQ mobile 64,900円
- SoftBank 69,840円
- 楽天モバイル 57,900円
キャリアモデルの中では楽天モバイルが最安になっています。
オープンマーケット向けモデルの実売価格は6万円台で、MVNOでのセールも実施されています。
なお、2024年12月時点では、8+256GBモデルはオープンマーケット向けモデルのみリリースです。
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「AQUOS sense9」の発売日は以下の通りです。
- NTTドコモ 2024年11月7日
- au/UQ mobile 2024年11月7日
- SoftBank 2024年11月7日
- 楽天モバイル 2024年11月21日
- SIMフリー 2024年11月21日
年末商戦に向けて多様な販路での販売が開始されています。セールスがどのようになるか注目されます。
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「AQUOS sense9」のスペック
「AQUOS sense9」の主なスペックは以下のとおりです。
- OS:Android 14
- ディスプレイ:6.1 インチ(2340×1080)
- SoC:Snapdragon 7s Gen2
- RAM:6GB/8GB
- ROM:128GB/256GB
- カメラ:REAR:50.3MP+50.3MP FRONT:32MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac
- 指紋センサー:○(側面)
- USB:Type-C
- バッテリー:5000mAh
- サイズ:73(W)x149(H)x8.9(D) mm
- 重量:166g
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まとめ:「AQUOS sense9」実機レビュー!堅実な仕上がりのミドルスペックスマホ!
以上、シャープの5Gスマートフォン「AQUOS sense9」実機をレビューした内容について紹介しておきました。
「AQUOS sense9」は、デザイン一新で中身が随所にブラッシュアップの意欲作です。
ブラッシュアップと刷新の要素がうまくミックスで、AQUOS senseユーザーが機種変更を検討している場合には魅力を感じるでしょう。
一方で、発表当初には待望のステレオスピーカー搭載でテンション上がりましたが、実際には音がこもっていてイマイチでした。
期待していたのですが、実際にはがっかりポイントでした。次期モデルにはスピーカーの改善を期待したいところです。
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派手さは無いけど堅実なパッケージングのスマートフォン
「AQUOS sense9」はAQUOSスマホのブランド力と安心感を重視する場合には魅力的なスマートフォンでしょう。
一方で、シンプルに他のミドルスペックスマホのスペックと比べると飛び抜けたものはありません。派手さはなく堅実にパッケージングされています。
スペックを重視する場合には、オトクになっている「Google Pixel 8」や「Google Pixel 9」あたりを狙うのはアリでしょう。
また、au/UQ mobileから驚異的な価格でリリースの「Xiaomi 14T」もぜひ比較候補のスマホになるでしょう。
従来モデル比では確実に進化を実感できますが、迷う場合にはしっかり比較検討することがおすすめです。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
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