この記事には、POCOブランドの5Gスマートフォン「POCO F5」をレビューした内容を紹介しています。
どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(X:@yasu_suma)です。
コスパ定評のPOCOスマホで特に注目度が高いPOCO F5を購入。実際に「POCO F5」を使って良かった点やイマイチだった点を正直にまとめておきます。
※技適未取得機器を用いた実験等の特例制度を活用してチェック
「POCO F5」レビュー!Snapdragon 7+ Gen2搭載のハイスペックスマホ【日本発売期待】
「POCO F5」は、2023年5月にグローバル向けにリリースされた5Gスマートフォンです。
カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開で、筆者はブルーを選んでみました。カラバリにPOCOイエローは無しです。
「POCO F5」は日本未発売のスマートフォンです。「POCO F4 GT」が日本発売済みであるので、ぜひとも日本での発売を期待したいPOCOスマホです。
「POCO F5」はコスパモンスタースマホ!300ドルを切る価格で購入可能!
「POCO F5」は高コスパ評判のPOCO Fシリーズの新モデルで、上位モデルの「POCO F5 Pro」も同時に発売されています。
AliExpressセールで「POCO F5」の8+256GBモデルを300ドル(約4.4万円)を少し切る価格で購入しています。
ミドルレンジ価格の価格でありながら、そのパフォーマンスはハイエンドに迫るレベル。まさに、POCO F3を思い出すようなコスパモンスタースマホです。
まずは「POCO F5」の主なスペックをさくっとチェックしておきます。
\販売情報をチェック/
グローバル版「POCO F5」のスペック
グローバル版「POCO F5」の主なスペックは以下のとおりです。
- OS:MIUI 14 for POCO (Android)
- ディスプレイ:120Hz 6.67″AMOLED(2400×1080)
- SoC:Snapdragon 7+ Gen2
- RAM:8GB/12GB
- ROM:256GB
- カメラ:REAR:64MP+8MP+2MP FRONT:16MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac/ax
- 指紋センサー:○(側面)
- USB:Type-C
- バッテリー:5000mAh
- サイズ:74.95(W)×161.11(H)×7.9(D) mm
- 重量:181g
最大の注目ポイントは、ハイエンドSoCに迫るパフォーマンスと評判のSnapdragon 7+ Gen2です。
実際には、スペックシートでは分からないコストカットしている部分も気になるところです。なお、FeliCaや防水には非対応です。
では、さっそく「POCO F5」実機をチェックしていきましょう。
6.67インチAMOLED搭載でキレイな画面表示が楽しめる!
「POCO F5」は、120Hz対応の6.67インチAMOLED(有機EL)ディスプレイ(2400×1080)を搭載。
この有機ELディスプレイはとてもキレイで、鮮やかな画面表示を楽しむことができます。HDR 10+、Dolby Visionに対応しています。
フラットタイプのディスプレイで、扱いやすさを重視する場合にはチェックしておきたいポイントです。
ベゼルがめちゃ細くて高い没入感!
「POCO F5」でかなりうれしいことがベゼルの細さです。下部のベゼルはミドルレンジでは太くなることが多いですが、とてもスリムにデザインされています。
「Redmi Note 13 Pro+ 5G」も同じようなスリムベゼルで、多数の製品を展開しているXiaomiの強みを感じます。
画面占有率が高いので、コンテンツに没入しやすいことは、うれしいポイントです。
最大輝度1000nitsで十分に明るい有機ELディスプレイ
「POCO F5」のディスプレイの最大輝度は1000nitsで、実際のディスプレイの明るさには良い感じです。屋外でも相当明るい場所でなければ見にくいと感じることがありません。
ミドルレンジスマホの有機ELディスプレイでは、屋外での視認性に不満を感じる場合があります。この「POCO F5」の場合は問題ありません。
最大120Hzのリフレッシュレート対応で滑らかな画面表示
「POCO F5」はリフレッシュレートは最大120Hzに対応し、滑らかな画面表示を楽しむことができます。
デフォルトでは、シーンに応じて自動でリフレッシュレートを調整。滑らかな画面表示とバッテリー持ちのバランスをとる設定です。
十分に明るくて滑らかな表示が楽しめるディスプレイです。SoCのパフォーマンスが高いこともあって、操作に対する追従性にも優れています。
ステレオスピーカーはそれなり!3.5mmイヤホンジャック有り!
「POCO F5」はDolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載。ただ、スピーカーから鳴る音はあまり良くはないです。
要するに、モノラルスピーカーよりはマシなレベル。ハイエンドスマホのようなクリアでバランスの良い音が楽しめるステレオスピーカーとは異なる印象です。
出力もそれなりで、音全体がこもって聞こえます。一方の音が主に受話口から出ているので、左右の音のバランスはイマイチと感じています。
一方で、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。ゲームプレイも十分に想定できるパフォーマンスをもっているので、有線イヤホンが使いやすいことはとても良いことです。
内蔵スピーカーの音質がイマイチと感じる場合には有線イヤホンを使ってみても良いでしょう。
指紋認証センサーはボディ側面に搭載
「POCO F5」の指紋認証センサーはボディ側面に搭載。認証は爆速で、とても使い勝手が良いです。
さらに、顔認証にも対応し、2D認証ではありますが、スピーディに認証できるので使いやすいです。場面に応じて指紋認証と顔認証を使い分けられることはやはり便利ですね。
保護フィルムはディスプレイに貼付け済み
「POCO F5」のディスプレイには保護フィルムが貼り付け済み。ただし、出荷時の傷から保護するレベルのもので、指すべりはイマイチで指紋の跡もけっこう気になります。
とりあえず使うのであれば問題ありませんが、使い心地にこだわりたい場合にはフィルムの貼り替えを検討しましょう。
フラットタイプのディスプレイでフィルムの貼り替えはそれほど難しくはありません。
「Snapdragon 7+ Gen2」搭載のパフォーマンスが魅力大
「POCO F5」のSoCは「Snapdragon 7+ Gen2」を採用。ミドルレンジ向けのSnapdragon 7シリーズですが、そのパフォーマンスは驚くばかり。
場面によっては、ハイエンドスマホのような快適なレスポンスを体感できます。重量級ゲームをライトにプレイしたい場合にも、もう十分満足でしょう!と感じるパフォーマンスです。
2022年上半期のハイエンドスマホに匹敵するパフォーマンスです。「POCO F5」の最大の魅力です。
実際に、「POCO F5」実機でAnTuTu V9のベンチマークスコアを3回連続で計測してみました。
「POCO F5」のAnTuTuベンチマークスコア
「POCO F5」の実測AnTuTuベンチマークスコアはおよそ94万。ミドルレンジの価格帯とは思えないようなハイスコアです。
「POCO F5」のパフォーマンスは2022年上半期ハイエンドに迫る!
これは、2022年上半期のハイエンドSoCであるSnapdragon 8 Gen1のスコアに迫るレベル。実際に使ってみてもスコアの高さを感じることができます。
日本発売済みの「POCO F4 GT」のAnTuTuベンチマークスコアと変わらないレベルです。さらに、「POCO F5」の方が連続計測でスコア安定性で優れています。
Snapdragon 7+ Gen2の登場でミドルレンジスマホのパフォーマンス水準が劇的に上がったと感じています。
Androidデバイスの実測AnTuTu V9ベンチマークスコア
他のAndroidデバイスのAnTuTu V9ベンチマークのおよその実測スコア例は以下のとおりです。
機種名 | SoC | AnTuTuスコア |
---|---|---|
REDMAGIC 9 Pro | Snapdragon 8 Gen3 | 1,620,000 |
Zenfone 10 | Snapdragon 8 Gen2 | 1,250,000 |
Xiaomi 13T Pro | Dimensity 9200+ | 1,200,000 |
Xiaomi 12T Pro | Snapdragon 8+ Gen 1 | 1,080,000 |
POCO X6 Pro 5G | Dimensity 8300-Ultra | 1,030,000 |
realme GT 2 Pro | Snapdragon 8 Gen 1 | 990,000 |
POCO F5 | Snapdragon 7+ Gen2 | 950,000 |
Xiaomi 13T | Dimensity 8200-Ultra | 826,000 |
Zenfone 8 | Snapdragon 888 | 780,000 |
Pixel 8 | Tensor G3 | 770,000 |
POCO X4 GT | Dimensity 8100 | 760,000 |
Pixel 7a | Tensor G2 | 680,000 |
POCO F3 | Snapdragon 870 | 680,000 |
Redmi Note 13 Pro+ 5G | Dimensity 7200-Ultra | 620,000 |
Xiaomi 11T | Dimensity 1200-Ultra | 600,000 |
Pixel 6a | Tensor | 590,000 |
Nothing Phone (2a) | Dimensity 7200 Pro | 580,000 |
POCO X3 GT | Dimensity 1100 | 570,000 |
Xiaomi Pad 5 | Snapdragon 860 | 570,000 |
Xiaomi 13 Lite | Snapdragon 7 Gen1 | 560,000 |
Mi 11 Lite 5G | Snapdragon 780G | 500,000 |
realme 9 Pro+ | Dimensity 920 | 490,000 |
OPPO Reno 10 Pro 5G | Snapdragon 778G | 490,000 |
AQUOS sense8 | Snapdragon 6 Gen1 | 470,000 |
Redmi Note 11 Pro 5G | Snapdragon 695 | 390,000 |
Redmi Note 13 Pro | Helio G99-Ultra | 390,000 |
Redmi 12 5G | Snapdragon 4 Gen2 | 390,000 |
OPPO Reno5 A | Snapdragon 765G | 380,000 |
OPPO A79 5G | Dimensity 6020 | 310,000 |
Snapdragon 7+ Gen1では、ミドルレンジ向けのSnapdragon 7シリーズが驚異的にパフォーマンスアップしています。
ライトな用途でも発熱がそれなりにある
「POCO F5」のパフォーマンスの高さは大きな魅力ですが、その分だけ発熱はそれなりにあります。
ゲームプレイの場面だけではなく、YouTube動画視聴でも分かるレベルです。筆者の使い方であれば極端に気になるほどの発熱ではありませんが、発熱がそれなりにあることは理解しておくと良いでしょう。
microSDカードに非対応
「POCO F5」のRAM容量は8GB/12GB(LPDDR5)、内部ストレージ容量は256GB(UFS3.1)。
なお、外部ストレージとしてmicroSDカードを挿すことはできません。想定用途から内部ストレージ容量を慎重に選びましょう。
なお、UFS3.1規格のストレージ搭載で、読み書きの速度はかなり高速です。
5000mAhバッテリー&67W急速充電で使い勝手は良い!
「POCO F5」のバッテリー容量はバッテリー容量は5000mAhで、67Wの急速有線充電に対応。なお、ワイヤレス充電には非対応です。
バッテリー持ちは平均点なレベルで、筆者の場合であれば安心して1日は使うことができます。
67W出力対応のACアダプターが同梱
「POCO F5」には67W対応のACアダプターが同梱されていて、購入後すぐに急速充電が可能です。
ただし、海外発売スマホで、日本のコンセントに合わないプラグ形状です。
100Wオーバーのスマホも増えてきていますが、最大67Wであれば十分に快適なレベル。なお、手持ちの一般的なPD充電器では15W前後で充電されていました。
「POCO F5」の軽量なボディが魅力的
「POCO F5」の背面パネルはプラスチック感が満載で質感はそれなりです。一方で、実測182.8gと軽くて使いやすいことはうれしいポイントです。
そのあたりは要素同士のトレードオフといったところで、筆者としては軽さはうれしいポイントと感じています。
フラットなデザイン
全体的にフラットなデザインでグリップ感はそれなりですが、ハイパフォーマンスで軽いこてゃ扱いやすいです。
なお、6.1インチAMOLED搭載の「Google Pixel 7a」の公称重量が193.5g。ディスプレイが明らかに大きいにもかかわらず「POCO F5」の方が軽いです。
Google Pixel 7aとはワイヤレス充電対応などの違いがありますが、「POCO F5」は大画面で軽いことは見逃せないポイントです。
しかも、動作サクサクで、デザインがややチープ感があっても、それはどこかに吹っ飛んでいきます。
OIS対応の6400万画素メインカメラを搭載!
「POCO F5」の背面には6400万画素(標準 1/2″ F1.79 OIS)+800万画素(120°広角 F2.2)+200万画素(マクロ F2.4)のトリプルカメラを搭載。
メインカメラにそこそこ力を入れている印象ですが、他のカメラのスペックは目を引くものはありません。
実際に「POCO F5」で撮影したきたものをチェックしましょう。比較機として「Google Pixel 7a」と「Redmi Note 12 Pro 5G」を用意しました。
撮影モードはオートで特に設定変更無しで撮影しています。
「POCO F5」の標準カメラの撮影サンプル
まずは、「POCO F5」の標準カメラの撮影サンプルがこちらです。
筆者個人としては、Google Pixel 7a>Redmi Note 12 Pro 5G>>>POCO F5の印象です。
Google Pixel 7aが最も自然と感じる表現で、Redmi Note 12 Pro 5Gは明るめに撮れる傾向があります。
「POCO F5」は全体的に暗めに仕上がる印象で、暗所撮影では照明付近にフレアが目立ちます。レンズを拭いて撮影してみたのですが、状況は変わりませんでした。
比較機がミドルレンジ上位の標準カメラを備えているので、実際に比べてみるとやはり及ばない印象です。
ライトに撮影する場合であれば問題ない標準カメラですが、こだわりがある場合には物足さを感じる可能性があります。
一方で、「POCO F5」は高性能SoC搭載で、暗所撮影などでレスポンスの良さは好印象です。撮影時のきびきびとした動作が良いです。
「POCO F5」の広角カメラの撮影サンプル
次に、「POCO F5」の広角カメラの撮影サンプルがこちらです。
広角カメラについては、Google Pixel 7a>>>POCO F5>Redmi Note 12 Pro 5Gの印象です。
POCO F5とRedmi Note 12 Pro 5Gは同じような広角カメラのスペックですが、実際に撮影してみるとPOCO F5の方がまだベターな印象です。
ただ、スペックを見た時点でPOCO F5の広角カメラに期待する場合はレアでしょう。ライトに撮影したい場合ぐらいであれ不満を感じないレベルです。
グローバル版「POCO F5」の対応バンドはそれほど充実していない!
グローバル版「POCO F5」の対応バンドは以下のとおりです。
5G Sub6G: n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78
4G LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28/66(NarrowBand)
4G LTE TDD: B38/40/41
3G WCDMA: B1/2/4/5/8
2G GSM: 850/900/1800/1900MHz
「POCO F5」の対応バンドはそこまで充実しておらず、日本市場にそのままフィットする構成ではありません。
なお、SIMカードはスロットに裏表で挿すことができます。なお、グローバル版「POCO F5」は技適が無いので、SIMカード挿入でのチェックは未実施です。
もし、「POCO F5」が日本発売される場合には、日本市場にフィットする対応バンド構成に変更されるでしょう。日本発売を期待したいですね。
まとめ:「POCO F5」レビュー!Snapdragon 7+ Gen2搭載のハイスペックスマホ【日本発売期待】
以上、POCOブランドの5Gスマートフォン「POCO F5」をレビューした内容についてまとめておきました。
まさに強烈なコスパをもつスマートフォンであることは間違いありません。POCO F3を手にしたときの衝撃を思い出すレベルです。
実際に「POCO F5」を使ってみて、主に良かった点とイマイチだった点をまとめておきます。
「POCO F5」の良かった点
「POCO F5」は、300ドル前後のスマホとは思えないほどの軽快な動作がとても魅力的です。ここが本機の最大の魅力で間違いありません。
また、ディスプレイがなかなか良い感じです。120Hz対応での滑らかな画面表示が楽しめて、ベゼルがスリムで没入感が高いことが良いです。
ハイパフォーマンスモデルでありながら軽量なボディで使いやすいことも魅力的です。
「POCO F5」のイマイチな点
「POCO F5」の背面デザインはややチープな印象です。デザインを重視する場合には物足りない場合があるでしょう。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカーはモノラルスピーカーよりもマシ?と感じるレベル。過度に期待しない方が良いでしょう。
カメラはそれなりで、カメラ強めのスマホから機種変更する場合には物足りない可能性があります。
\販売情報をチェック/
「Google Pixel 7a」対抗できる貴重な存在で日本発売を期待!
「POCO F5」の良かった点とイマイチだった点をまとめましたが、価格とパフォーマンスの良さが弱点を大きく上回っています。
よって、総合的にはかなり素晴らしいスマートフォンと感じています。
「POCO F5」が早期に妥当な価格で日本発売された場合には、「Google Pixel 7a」に対抗できる貴重な存在になると予想しています。
なお、「POCO F5」の日本発売はアナウンスされていません。POCO F4 GTが日本発売済みで、「POCO F5」の早期の日本発売を期待したいところです。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
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